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週刊文春 6月22日号 Q.日本の海にも棲んでいる。この生物の正体は?
週刊文春 6月22日号 鱧(ハモ)の骨格標本 週刊文春

CATCH UP
Q.日本の海にも棲んでいる。 この生物の正体は? 
ヒント 関西の夏の味覚として欠かせない


この骨の正体は先日、房総半島沖で捕獲された全長十mほどの蛇に似たUMA(未確認動物)!! であるはずもなく、関西の夏を代表する食材である鱧。
その貴重な全身骨格標本(全長約1.1m)が、京都にある京料理店「馳走 高月」で公開されている。
何ゆえ料理店に飾られているのか、そこには店主である朝尾朋樹さんの二十年にわたる苦闘の歴史があった。
「骨の多い鱧は骨切りするのでどうしても身がバラバラになる。調理の幅が狭くなるのですよ。だったら骨を全部抜いてしまおうと考えましてね。骨をきちんと抜くためにどこに骨があるのかを知りたかったんですが、図鑑を見ても大学の先生に聞いてもわからない。じゃあ、自分でやってみるか、と」
朝尾さんは手を尽くした。レントゲンしてみたり、果ては自分達で湯がいて少しずつほぐしてみたり。でもどうしてもできないまま二十年が過ぎる。
「ところが、ひょんなことで知り合った吉田生物研究所さんに相談したら”やってみましょう”と。鱧の肉を薬品で溶かして、茶漉しできれいに骨だけ残す。それをレントゲン写真と比べながらパズルみたいに一本ずつ組み立てていく。一年半ほどかかりました」
この標本、残念ながらいつもは布がかけられ隠されているという。
「見たい方だけにお見せする。隠す気はないんですが気持ちが悪いと言う方もいらっしゃいますから。肉食獣みたいで怖いでしょ(笑)」

週刊文春 6月22日号より 撮影:本社 森健太郎

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